Leseprobe
2-1 画面パラメータ
PARAMETERS命令はレポートの画面パラメータを定義するものです。レポートプログラムを実行すると、通常、選択画面が表示されます(表示されず、処理が進むプログラムもあります)。PARAMETERS命令が使用されていると、選択画面にパラメータが表示されます。下記のように、パラメータのID、データ型、長さ、初期値(任意)を定義します。初期値はオプションです。
PARAMETERS pa_name type c length 12 DEFAULT '山田太郎'.
データ型には後程説明するC(Character)型として定義しています。
レポートを実行すると、選択画面が表示され、初期値が設定された入力項目が表示されます(図 2.1参照)。
図 2.1: 選択画面上の入力項目
パラメータは選択画面上の入力項目の役割を果たし、後続の処理の中で、ユーザが入力した値を使用することができます。例えば、対象月というパラメータをユーザに入力させ、その月の会計伝票をデータベースから取得し、結果画面に表示するといった要領です。
パラメータを使用して、サンプルプログラムのメッセージを「Hello 山田太郎」と出力して、フレンドリーにしてみましょう。また、ここでは、Chainステートメントを使用します。
WRITE: 'Hello', pa_name.
CHAINステートメント
同じ命令を続けるときに、コロンとカンマを使って、一部を省略することができます。以下の2つは同じ内容として扱われます。下段はコロンとカンマを使うことでWRITE命令を一度記述するだけで済んでいます。いくつでもつなぐことができます。
WRITE 'Hello'. WRITE pa_name.
WRITE: 'Hello', pa_name.
入力項目にアルファベットの小文字を入力すると、結果画面では大文字で表示されます。小文字と大文字を区別したい場合は LOWER CASEオプションを使用する必要があります。
図 2.1をもう一度ご覧頂くと、PA_NAMEというIDが表示されています。わかりやすい名称に変更しましょう。
メニューのジャンプ • テキストエレメント • 選択テキストより図 2.2にあるように“名前”と入力します。
図 2.2: 画面パラメータのテキスト変更
ここで注意が必要です。ソースコード画面に戻る前にテキストエレメントの有効化が必要です(テキストエレメントには、テキストシンボル、選択テキスト、一覧ヘッダがあり、選択テキストは、テキストエレメントの一部です)。
もし、無効なオブジェクトが複数あるときに有効化すると、リスト画面が表示され、有効化したいオブジェクトを選択することができます。図 2.3はそのリストで、Object typeのREPSはソースコード、REPTはテキストエレメントを指します。プログラムはこのようにソースコード、テキストエレメントなどのサブオブジェクトから構成されており、それぞれのオブジェクト毎に有効・無効が管理されています。
図 2.3: 無効オブジェクトのリスト
無効オブジェクトのリスト
無効オブジェクトが1つしかないはずなのに、無効オブジェクトのリスト画面が表示されてしまうというときがあるかもしれません。その場合は、移送可能オブジェクトタブも開いてみてください。無効オブジェクトが見つかるはずです。
選択テキストなどのテキストエレメントは多言語対応しており、ログオンするときに指定した言語で画面が表示されます。もちろん、テキストエレメントにその言語で登録しておく必要があります。例えば、日本語と英語でログオンする可能性がある場合、日本語用に”名前”、英語用に”Name”というように2つ(言語毎に)登録しておく必要があります。
選択テキストと選択画面
選択テキストや選択画面という言葉を用いましたが、選択という言葉を使っている理由はデータ選択(抽出)に関するものだからです。後の章で、データベースからのデータ取得方法を説明しますが、その取得条件として、選択画面でユーザが指定した内容を使用します。例えば、選択画面で年月を指定して、その年月の伝票を取得し、結果画面に表示するといった要領です。
なお、選択画面は1000という画面IDで管理されています。これについても後で解説します。
Notes:
- PARAMETERS命令を使用すると、レポートの選択画面上の入力項目となり、ユーザが任意の値を入力することができます。
- 選択画面の入力項目には多言語対応のラベルがあり(選択テキスト)、ログオン言語に合わせた名称(表示内容)を表示させることができます。
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